第27章ルールを変える

アデラインは役員用エレベーターに直行し、最上階へと戻った。

オフィスには戻らず、そのまま化粧室へと向かった。

ブラウスを脱いでゴシゴシとこすり洗いしたが、油のシミは一向に落ちる気配がなかった。

ブラジャーやスカートにまでシミが飛んでいるのを目にして、アデラインは突然、やり場のない鬱屈とした思いに押し潰されそうになった。

もともと揉め事を起こすようなタイプではないが、今日ばかりはどうしても我慢ならなかった。

自分は何も悪いことなどしていないのに、なぜジェニファーに目の敵にされなければならないのだろうか。

ろくに言葉を交わしたことさえない。ただロナルドの秘書になったというだけで、こんな...

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